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ずつうやく先生インタビュー『恋するエルフは刺激がほしい』

大好評連載中!『恋するエルフは刺激がほしい』は、交際歴500年目を迎える人間とエルフのカップルが初めて出会ったころのような燃え上がる刺激を求め、エッチな試行錯誤を繰り広げるBL作品です。異種間ならではの葛藤がありつつも、二人のラブラブっぷりは必見!作者・ずつうやく先生に、本作について詳しくお伺いしました♪

 

ーー今回のインタビュアーは、担当編集のSです。
まずは、ずつうやく先生が漫画家になったきっかけを教えてください。

私はずっと二次創作活動を続けていました。とあるイベントに参加した際に、編集者の方が私の同人誌を購入してくださり、後日お声がけをいただいて、商業漫画家としての活動をスタートしました。
当初は、「本当に商業漫画家として活動ができるのだろうか…?」と、半信半疑で。(笑)しばらくは会社に勤めながら、空いた時間に漫画の仕事をしていました。しかし、二足の草鞋を履く生活を続けるうちに、「このままではどちらの仕事も疎かになってしまう」と感じ、会社勤めを辞め、漫画家一本でやっていこうと決意しました。

 

ーー続いて、本作についてお話を伺っていきたいと思います!
お気に入りのキャラクターを教えてください。

ギルミアもソルも、メインの二人は一番のお気に入りキャラクターです!

 

ーーちなみに、ギルミアとソルではどちらが動かしやすいですか?

個人的には、表情ならソル、行動ならギルミアが動かしやすく感じます。
エルフのギルミアは、あっちに行ったりこっちに行ったり、500年も付き合っておいて「私たち別れよう」なんて急に言い出したり、突拍子のないところがありますが、だからこその可愛さもあって、そういったキャラクターを動かすのは描いていても楽しいです。「動かす」とは言いつつも、私の手のうちで動かすときもあれば、シナリオに沿って勝手に動き出すこともありますね。
そして、ギルミアの行動によって物語から脱線しすぎたかな、といった時に修正をかけてくれるのが、人間のソルです。うまくブレーキをかけてくれるポジションなので、そういった意味ではソルも描きやすいなと感じます。

 

ーー非常にバランスが取れた二人ですよね!作画の面ではいかがですか?

実は、ギルミアの髪型に苦戦しています。というのも、ギルミアのように髪の毛の長いキャラクターを描くのが初めてで、分け目やおでこの広さなど、パーツのバランスを取るのがすごく難しいんです。細かな点ではありますが、こだわって描いています。

 

ーー続いて、描いていて楽しかったシーンを教えてください。

全編を通して楽しく描いています!そのなかでも特に楽しかったのは、ギルミアの顔のアップや、エッチシーンがはじまるときの空気感、あとは頭身が急に低くなるミニキャラのコマも、描いていてとても楽しいです。

 

ーーエッチシーンでのこだわりはありますか?

きちんとカメラワークを考えつつ、キャラクターの顔が隠れすぎないように意識しています。読者の皆さんも、エッチシーンのアングルは大事にしているかと思いますし、その上でキャラクターがどんな表情をしているのかはしっかり見たいと思うので、バランスを考えながら描いています。
ギルミアは、受けとしての可愛さもありつつ、きちんと「男なのだな」と分かってもらえるように、女々しくなりすぎないように気をつけています。…と、言いつつ、女々しくなっちゃっているなと感じる場面は多々ありますが。(笑)
対するソルは、眉間にシワを寄せていることが多いので、そればかりにならないよう意識しています。下がり眉になると顔のバランスが崩れて、いまいち思うように描けないのですが、そういったソルの表情も見せていけたらなと思っています。
あとは、二人に共通して言えるのは、頬の赤らめ具合ですね。あまり斜線を入れすぎても鬱陶しくなるし、かといって薄くなりすぎると感情が表れにくくなるので、どれくらいの範囲で、どれくらい赤らめるのか、バランスを考えながら斜線を入れています。

また、エッチシーンの方向性としては、あまりにもエロくしすぎないことも大事です。個人的には、BLジャンルにおけるエッチシーンは少女漫画やTLに近いと考えているので、ある程度のエロさは意識しつつも、「雰囲気づくり」に重きを置いて描いています。

 

ーー執筆中にあった思い出深いエピソードがあれば教えてください!

仕事で使っている椅子が面白い壊れ方をしたことですかね。椅子の高さ調整ができなくなってしまって、座るときは私の体重がかかるので椅子の高さが一番低い位置まで沈むのですが、席を立った途端にMAXの高さまで勝手に上がるようになってしまったんです。(笑)

漫画制作中は一番低い位置で座っているので、作業に支障はないのですが、最近ちょっと腰を痛めているのもあり、年内には買い替えたいなと思っています。

 

ーーそれは困りますね!笑
椅子の環境的にも作品づくりに行き詰まることもあるかと思いますが、どのように過ごしていますか?

一旦、作業からは離れて、気になっていた漫画や小説を片っ端から読みます。原稿中はBLジャンルではなく、ほかのジャンルの作品を読むことが多いですね。別ジャンルならではのアイデアやヒントが得られますし、原稿の合間に同じBLジャンルの作品を読むと、その作品に自分の作品が引っ張られてしまう気がしているので、全く異なるジャンルの作品を読むようにしています。

あとは、YouTubeや映画などの映像作品を見ることも多いです。制作に行き詰まったときも、何もしないよりは良いかなと思い、気になった作品をいろいろと手に取っています。

 

ーー最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!

本作で初めて私の作品を読んだという読者の方も多いかと思います。ギルミアとソルの二人はドタバタしたところもあるので、見づらい点もあるかと思いますが、ぜひ楽しんで読んでいただけたらうれしいです。今後とも、どうぞよろしくお願いします!

 

本作へのこだわりをたっぷりと語っていただきました。
ずつうやく先生、ありがとうございました。
500年目のマンネリを解消しようと励むギルミアとソル。
二人の刺激あふれる新たな恋模様に、ぜひご期待ください!

 

☆作品はこちら↓


☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp

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