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あくら滸先生インタビュー『病んで、縋って、溺れる夜~私が壊した一途な元カレ』

大好評連載中!『病んで、縋って、溺れる夜~私が壊した一途な元カレ』は、クリスマスイヴに婚約者を親友に奪われ絶望する主人公・りこが、愛の重さに耐えかねて別れた元カレ・結築と再会し、二度目の恋に落ちるシンデレラストーリーです。ご自身も激重感情を抱えるヒーローが大好きだと語る、作者・あくら滸先生。漫画制作や本作のキャラクターたちについて、詳しくお話を伺いました!

 

――今回のインタビュアーは、担当編集のSです。
まずは、あくら滸先生が漫画家になったきっかけを教えてください。

物心ついた時には、「漫画家になる!」と意気込んでいましたね。中学生になって出版社に原稿を送っていましたが、全然ダメで…。高校生になる頃にポキッと心が折れてしまって、そこからは一切絵を描かなくなりました。そして、大人になってから少しずつまた絵を描きはじめ、イラストの仕事などをしていたところ、出版社の方から「漫画を描きませんか?」とお声がけをいただいて、漫画家としての活動をスタートさせました。今は幼い頃からの夢だった漫画家の仕事ができて、とても感慨深いです。

 

――影響を受けた作家さんや作品などはありますか?

一番影響を受けたのは『ふしぎ遊戯』の渡瀬悠宇先生です。先生の作品との出会いが、私が漫画家を目指したきっかけでもあります。そのほかにも少女漫画が大好きで、『花とゆめ』や『月刊flowers』など、女性向けの恋愛作品をよく読んでいました。

 

――続いて、本作についてお話を伺っていきたいと思います!
お気に入りのキャラクターと、そのキャラクターを描く上でのこだわりを教えてください。

結築と百華がお気に入りです。結築は、私が大好きな「激重感情を抱えるヒーロー」です。一見してクールで落ち着いたキャラクターですが、本作のヒロインであるりこに対しては情熱的で、第1話の二人が再会したシーンをはじめ、まるで王子様のように颯爽と現れてりこを助けてくれます。そして、ベッドシーンで興奮すると目から光が消えて必死になる愛が重い彼氏です。(笑)

百華は、これまでに悪役を描いたことがなかったので、描いていてとても楽しいです。「めっちゃ怖い女」と、読者の皆さんに思ってもらえるように描いています。百華は悪役として、もっと怖い顔をしていてもよいかなと思うのですが、やり過ぎもよくないので塩梅を探っています。ここから先の展開でも、百華の恐ろしい一面が見えてくるので、読者の皆さんには「なにこの女!」と思いながら、楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。(笑)

――描いていて一番楽しいシーンはどこですか?

幼少期から大学生までの過去シーンですね。あそこで結築とりこが慣れはじめ、二人が恋をしていく様子を少女漫画っぽくキラキラした雰囲気で描けたのは、とても楽しかったです。結築のキャラデザに関しては、幼少期・中学生・大学生と3種類も描けて嬉しかったですね。中学生までは大人しかった結築に一体なにがあったのか、結築の視点で描けたらいいなと思います。

 

――キャラクターを描く上でのこだわりポイントはありますか?

作画面で意識しているのは、表情と質感です。会話中のキャラクターの表情に、しっかりとその時の感情が乗るよう気をつけています。興奮しているなら、その興奮が伝わるように、相手を好きだなと思っているなら、その愛情が伝わるような表情を心がけています。
また、肌やモノの質感が絵から伝わるように頑張っています。ただ、モノの質感はこだわりすぎるとリアリティが増して、それはそれで異質に見えてしまうので、バランスを見つつ描き込んでいます。あとは、雰囲気づくりですかね。担当編集のSさんからアドバイスをいただき、トーンの使い方ひとつでも雰囲気が変わるのだと勉強になりました。エッチシーンを盛り上げられるような雰囲気づくりにも、本作ではこだわって描いています。

 

――本作を描いていて思い出深いエピソードはありますか?

第2話のクリスマスデートのシーンを描いている時は、ちょうど現実世界もクリスマスシーズンでした。「資料写真を撮りに行けるぞ!」と意気込み、大きなツリーが飾られている場所を探し出して、ショッピングモールへ実際に見に行って取材したことが思い出に残っています。きっと、このシーンを見返す度に、クリスマスのあの時を思い出して懐かしくなるのだろうなと思います。

 

――漫画制作のアイデアやヒントは、どのように得ていますか?

お風呂に入っている時や、ぼーっとしている時、寝る前の時間にパッと思いつくことが多いので、手元にスマホか紙とペンを必ず置いて、思いついたことをすぐにメモに取るようにしています。些細なセリフや、時には服の描き方なんかも忘れないように全てメモに残しています。また、映画や漫画など、ほかの作品から感じたことも小まめにメモに取っています。そして、制作に行き詰まった時には、そのメモを見返して、なにかヒントがないかと探します。私にとってメモはものすごく大事で、アイデアの引き出しになっています。
あわせて、最近では本作を制作するにあたり、ほかの作家さんの作品を見て、どういった描写がエロいのか、どういう言い方やセリフがエロいのかなど参考にしながら研究しています。いろんな作品を読むうちに感じたのは、エロ漫画はバトル漫画と同じくらい「スピード感」が大事だということ。私はバトル漫画が苦手でこれまであまり触れずにきたのですが、その「スピード感」を養うためにも、読んで勉強したいなと思います。

 

――最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!

私自身も、ヒロインに激重感情を持つヒーローが大好きなので、本作を楽しく描いています。読者の皆さんには、結築とりこの物語を最後まで見届けていただけたら嬉しいです。まだまだ駆け出しの漫画家ではありますが、これからも応援していただけたら嬉しいです!どうぞよろしくお願いします。

 

本作に対する想いが伝わってくる素敵なインタビューでした。
あくら滸先生、ありがとうございました!
息が苦しくなるほど甘く重い愛に今度は応えられるのか…?
結築との再会から始まった、りこのシンデレラストーリーにぜひご注目ください♪

 

☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp

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