破廉チタロー先生インタビュー『きもちいい魔術修行はじめました』
大好評連載中!『きもちいい魔術修行はじめました』は、魔術学校に入学した主人公のルルが命の恩人であり憧れの魔術師であるシェダルに“魔力生産”のための快感を教え込まれ、魔術師として成長していくファンタジーTL作品です。斬新な設定と美麗なビジュアルで読者を魅了する本作。作者・破廉チタロー先生に作品や漫画制作について、たっぷりと語っていただきました!
ーー今回のインタビュアーは、担当編集のAです。
まずは、破廉チタロー先生が漫画家になったきっかけを教えてください。
在宅で仕事をしたいなと考えていましたが、これといった資格もスキルも持っておらず…。絵を描くことだけは好きだったので、「アシスタントなら挑戦させてもらえるかもしれない」と考え、思い切って漫画の世界に飛び込んでみたんです。ほぼ素人同然の状態だったのにも関わらず運よく拾っていただき、アシスタント業を続けるなかで漫画制作のいろはを学びました。
先生方の作品を手伝うことが楽しく、自分自身が「商業漫画家になる」という考えは、実は全くなかったんです。しかし、アシスタント業と並行して二次創作を続けていたところ、私の同人作品を編集者の方が見つけてくださり、お声がけをいただいて商業漫画家としての活動をスタートしました。
ーー影響を受けた作家さんや作品はありますか?
私の「好き」のすべてが詰まっているのは、『新世紀エヴァンゲリオン』です! リアルタイム世代ではないのですが、初めて知ったときは衝撃的でした。世界観やストーリーはもちろんのこと、年の差も百合も、「萌え」のすべての要素が詰まっている作品で、さまざまな面で影響を受けましたね。
そのほか、少女漫画家の種村有菜先生や、『アイシールド21』の村田雄介先生、『CØDE:BREAKER』の上条明峰先生からも多大なる影響を受けました。
私と同年代の女の子はもれなく種村有菜先生の絵を模写していたと思います。キラキラふわふわとしたゴージャスな画面作りは、もはや細胞レベルで刻み込まれているんじゃないでしょうか。
高校生のころには、ちょうど『アイシールド21』が連載中で、村田先生の絵の上手さ、美しさに深く感銘を受けました。また、上条先生の仕上げや影の入れ方、エフェクト処理の仕方などは、今も参考にさせていただいています。
ーー続いて、本作についてお話を伺っていきたいと思います!
本作は「魔術」がテーマですが、描くうえで特に意識していることはありますか?
「せっかくのファンタジー作品なのだから、華やかにしよう!」と意識しています。作品全体を通して画面を賑やかにしたいですね。例えば、ルルの回想シーンではドレッシーに着飾った姿で登場するなど、衣装から華やかさを演出します。

また、作中に登場する魔法陣にもこだわりがありまして、第1話・第2話は既存の素材を使用していますが、第3話からは知り合いのデザイナーさんに頼んだオリジナルの魔法陣を使っているんですよ。

ーーこだわりの魔法陣で戦闘シーンも迫力が増しますね!
続いて、お気に入りのキャラクターと、そのキャラクターを描くうえでのこだわりを教えてください。
お気に入りのキャラクターは、シェダルです!動かしやすく、キャラデザの面でも描きやすく、いわゆる「ヤンデレ」なキャラクターというよりは、「元気で様子がおかしい人」というイメージで描いています。笑
特にこだわっているポイントは、シェダルの表情ですね。彼の「通常顔」や「ニヤニヤ顔」は描きやすいのですが、感情が昂ったときの「ガンギマリ顔」はなかなか難しくて…。毎回頑張って描いていますので、読者の皆さんにも注目していただけたらうれしいです!

ーー描いていて一番楽しいシーンはどこですか?
やはり、エッチシーンが描いていて一番楽しいですね。キスシーンなどの汁気が多いシーンは特にテンションが上がります!せっかく恋愛モノだし、隙あらばいっぱいキスさせたいです。

また、本作はファンタジーな世界観に加え、「快感を伴って魔力が生産される」という独自の設定があるので、エッチシーンは 「何をさせてもいいぞ!」という感じがして、好き放題にやらせてもらっています。笑
エッチシーンの構成を毎話違ったかたちで描くのは難しいですが、本作の二人の場合はベッドできちんとエッチをしていなくても物語が成立するので、「どこではじまっちゃってもOK!」なのがとても楽しいです。
また、私自身は心が童貞なので、エッチシーンではすぐに挿入パートに進みたくなってしまうのですが、その時々のエッチに魅力を足す意味でも、前戯パートはできるだけ被らないように意識して、毎話頑張って作り込んでいます。なので、そういった点も楽しんで読んでいただけたらなと思います。
ーー漫画制作に行き詰まったときは、どんなことをして過ごしていますか?
寝るか、運動をするかの二択ですね。寝てすべてを忘れて心身を回復させるか、近所の体育館に行ってマシンやエアロバイクを使って体を動かして気分転換をします。いずれにせよ、煮詰まったときは一旦頭を空っぽにしてから、改めて漫画制作に取り組みます。眠ったり運動をしたり、なにかほかのことをしていると、次第に漫画が描きたくなってくるんですよね。そうしていつも強制的にモチベーションを回復させようとするので、私はわりと体育会系なのかもしれないです。笑
ーー最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
私にとって本作は初めてのファンタジー作品となるので、毎話手探りで作業をしていますが、 ものすごく頑張って描いていますので、少しでも読者の皆さんに楽しんでもらえたらうれしいです。まだ本作を読んだことがない人には、ぜひ試し読みだけでもしていただけたらなと思います。
引き続き、ご愛読どうぞよろしくお願いします!
漫画制作のルーツや本作の魅力など、さまざまお答えいただきました。
破廉チタロー先生、ありがとうございました!
シェダルと身体を重ね、快感を得ることで強くなっていくルル。
二人の“きもちいい魔術修行”に、ぜひ今後もご注目ください♪
☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
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